ホテル内のBGMは静かな曲が多い。

ロビーなんかは当然のごとく落ち着くような曲である。
 

 
レストランも然りだ。
店の雰囲気に合わせそれなりの曲を流す。

しかし邦楽は×。
よくは分からないが、日本語の歌詞じゃ歌に気を取られてしまうからだろう。
雰囲気なんて無くなるわ。
まぁホテルは西洋から来たものだしねー。
 

序ですがレストラン内に時計は有りません。
なぜかと言うと、“時間を気にせずゆっくりと過ごしてもらいたいから”であります。
 

つまり“ジャンジャン金使ってネー”って事よ( ̄ー ̄)  


話が逸れたので戻す。

雰囲気作りのBGM。
それにあまり囚われないレストランに勤務していたことがある。
 
基本的には雰囲気に合ったBGMを流していたが、時には従業員の好みの曲を流すことがあった。
 

ランチタイムなどはこの傾向が顕著だ。
新譜の洋楽CDを買ってきたら、家で聴く前に店で流して聴いてしまうヤツラばかり。

ポップス・ダンス・ロックなどなど様々なジャンルの曲が流れた。
このレストランは、とてもホテルのレストランとは思えなかったな。
 

Earth, Wind & Fireの曲と出会ったのもこのレストランである。
 

若い女子社員が持ってきたAQUAの曲は良かったなぁ。
あれはダンスナンバーってやつでしょうかね。
オジサンも気に入っちゃって買ってしまったよ。


 

夜になるとこの店はアルコール中心の営業。

照明もかなり落としアダルツな雰囲気の店となる。

BGMもジャズなどの落ち着いた曲が中心。
 

とは言え、我々は飽きてくるとランチタイム同様に好みの曲を流す。
ミッションインポッシブルのサントラも流したっけな。
私のCDですがね・・・。
 

閉店間際になると静かな曲に戻し、客が帰るような雰囲気を作り出すことも多い。
パチ屋みたいに『蛍の光』じゃないからね( ´_ゝ`)


 

ある時、私はマイケル・ジャクソンの『Black Or White』を流した。

ノリ易くて好きなんですよね〜。
 

すると上司が
 














 

『オメーw客ノリノリにしてどーすんだよwww』
 






 







 

って笑いながら怒られました(っ´∀`)っ
 

確かに、これから客を帰そうって時にノリノリの曲はマズイですな。


 

BGMで思い出した話を。
 
営業中のある時、CDが終わり誰かがチェンジした。

すると流れてきた曲は
 



 







 

辛島美登里の『サイレント・イヴ』
 



 



 





((( ;゜Д゜)))
 

 
 

しかも本人が歌ってるCDじゃなく、別人が歌ってるCDだゼ。
 
  

この歌って悲しいジャン、しかも別人が歌ってるって・・・。
 

確かにこんなCDが置いてあるのは知っていた。
以前、私より3つ程上の幸薄そうな女性社員がクローズタイム中に流していた事が有った。
 

“またこの人が流したのだろう”
 

そう思った私は彼女を探し
 

「○○さんでしょ?このCDにしたの」
 
 

と聞いてみた。

すると彼女は
 
 

『違いますー!!』
 
 

半分怒りなつつも笑いながら答えた。
 

営業中ではあったが、周りに居た従業員はただ笑うばかりであった。
 

結局このCDは、新人君がどんなCDか分からず流したということが分かった。
 

 

色々なことが有ったが、ホテルのレストランにしては好きなCD自由に流せる堅苦しくない店だったなぁ。

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