あまりにも暇なので久々にホテルの話でも書くか。

ホテル日記は去年の12月以来か・・・。
ホント久しぶりだわ┐(´ー`)┌
 

ホテルで働いていると、客からチップを頂くことがたまにある。

日本のホテルでは利用料金の他に10%のサービス料を頂戴しているので、チップは受け取らないことになっている。
一応お断りするのだが、
 

『いいからいいから』
 

と強引に渡されることが多いので、ありがたく頂戴する。
客からの厚意を頑なに拒否するのは失礼ですからね。
 

チップを頂く機会が多かったのはやはりルームサービスを担当していた時だろう。
頂く金額はだいたい1000円。
 

『タバコ代にでもしてよ』
 

と渡される。

高校を出て直ぐにルームサービス担当となり、初めてチップを頂いたのもルームサービスだった。
その時のことは今でも忘れられない。
 

「他に御用はございませんでしょうか?」
 

高校を出たばかりの新人とは思えない(自分で言うなw)ホテルマンらしい言葉を発したのを覚えている。
ホント、初チップは嬉しかったヨ。
 

その後、何度か頂く機会があったチップの中で最も高額だったのは、ラウンジで黒服を着ていた時である。
 

夜の営業も終わりに近付き、ホールの中央部で部下達に次の日の準備をさせていた。

テーブルクロスを畳んだりする作業なので、客の居る営業中に始めるのは好ましくないが客が少なかったので準備をさせていた。

その状況を見守っていると部下の一人から
 

『お客様がお呼びです』
 

との声が。
 

呼ばれたテーブルの方を見ると、若い女性と中年の男性が居た。
男性の方はパッと見、ちと怖そうな感じ。
 
この準備をさせている状況、私を呼んでいるのは怖そうなおぢさん。
悪い予感しかしないwww
 

以前、同じ状況で他の黒服が担当していた時には
 
『客が居るのに次の日の準備をするとはどうしうことだ!?』

とクレームが有ったのを聞いていたので、今回も同じケースじゃないかとビクビクした。

まぁそうでなくとも『黒服(責任者)を呼んでくれ』という場合はクレームが多いんですけどね。
 

私が呼ばれている以上行かない訳にはいきません。
恐る恐る呼んでいる客のテーブルへ向かう。

近付くにつれ薄暗い店内でも客の顔がハッキリ見えてきた。

男性は50代と思われるオヤヂ。
髪型はオールバック。
顔は脂ぎっている。
ハッキリ顔が見えてきたことにより、

とてもとても怖そうな顔

と判明(/ω\)

どーでもいいことだが、オヤヂと若い女性の関係は不倫としか思えない雰囲気が漂っている。

ホントどーでもいいね。
だって俺はこれから怒られるんだろうから・・・。
 

“ヤバイヨヤバイヨ。リアルでヤバイって!!”
 

心の中では泣きそうになりながらも、ホテルマンとしてキリッとした態度でテーブルの前に立つ。

するとオヤヂはにこやかに話し掛けてきた。
 

“あれっ(;・∀・)?”
 

かなり拍子抜けである。
当然怒られるものだと思っていたところ、オヤヂは気分良さそうに話すではないか!!

ハッキリとは覚えていないが
 

『とても雰囲気のいい店で、料理と酒を楽しめたよ』
 

といった感じのお言葉を頂いた。
いやはや一安心である。
 

続けてオヤヂ改めそのオジ様
 

『とても満足したのでチップを受け取ってほしい』
 

と言いチップを差し出してきた。
 


その額 2万円!!
 

5千円くらいなら分からなくもないが、チップにしてはあまりにも高額で驚かずにはいられなかった。
普段ならお断りするのは“形だけ”なのだが、さすがに今回ばかりは本気でお断りした。

しかしオジ様はニコニコしながら
 

『皆さんで分けてください』
 

と言って受け取らせようとする。
簡単に受け取るような額ではないので2〜3度オジ様とやり取りした後、普段以上の丁重なお礼を述べ頂いた。
若い女性を連れている男性に恥をかかせる訳にはいきませんものね。
 

オジ様改め、その紳士は今まで飲んでいたワインを指差し
 

『このワイン美味しいから部屋に持ってきてくれる?』
 

と仰った。
 

ルームサービスは他の部署で担当しているので、普通はレストランから直接届けることは無いのだが、高額チップを頂いた紳士からのオーダーなのでお断りする訳にはイカン。
私は即座に

「お部屋へお持ちします」

と答え、会計を済ませた紳士&連れのオネエタマと一緒にお部屋へ向かった。

ホントなら責任者の私が店を空けるのはマズイので若手に行かせても良かったのだが、責任者である私がお届けすれば紳士も満足するであろうと思い自分が行った。
 

部屋へ着きワインを抜栓しながら軽く談笑し、再びチップのお礼を述べ部屋を後にした。
 

そして頂いたチップの使い道を皆で相談し、以前から職場に欲しかった食材図典を購入。
日々勉強しなくてはいけませんからね。
 

ホント驚きのチップでした。
この時期になるとホテルで働いていた頃を思い出す。

旧日記に書いた『腰椎圧迫骨折事件』は、忘れたくても忘れられない悪夢だった。
あれほど悲惨なクリスマスは無かったね〜。
 

骨折で戦線離脱した以外、クリスマスは毎年仕事というのはホテルでは当たり前の事。
新人が期間中に休み希望など入れようものなら蹴りが飛んでいた。

ホテルにとってクリスマスは一番の稼ぎ時なので、当然と言えば当然なんですよね。
 

長いことホテルにいたので、クリスマスのエピソードもいくつかある。

入社1年目のイヴはルームサービスを担当していた。
私はルームサービスを兼務するレストランに居り、普段はルームサービスを担当していても暇な時間はホールも担当することになる。

しかしクリスマスとなるとホールはもちろんの事、ルームサービスもフル稼動で大忙し。
1度もホールに出ることなく調理場と客室を往復していたと思う。

届ける先は当然のごとくカポ〜の部屋(´∀`*)
 

戦に備えての食事といったところか。
 

だってさ、客室があるフロアの廊下に行くと“アッハン♪ウッフン♪”と、あちこちから艶かしい声が飛び交っているんですもの。
 

クリスマスってSEXする日なのか???
 

って思ったね( ´_ゝ`)  
 

 
枕が変わっても
やっぱり するこた同じ


 〜 ユニコーン『大迷惑』より 〜
 
 

2年目も同じレストランに居た。

今度は調理場で待機し、ホールから続々と来るオーダーを通す係りを担当。
出来上がった料理を運ぶテーブルの指示を出したりと、これまた大忙し。

捌けないほどオーダーが来たので、途中から横のキャビネットに伝票を貼り付けておいたらすっかり忘れてしまい上司から

『○番テーブルの料理全然出てこないゾヽ(`Д´)ノ』
 
って怒られたっけ。

オーダー通してもさ、忙しすぎて調理場がパンクしちゃうんだけどね。

今回もホールに出ることは無かった。
声を出しっぱなしだったので喉が痛くなったな。

その日は泊まり勤務。
翌朝起きて朝食の準備中はヤケになり、同僚と2人でシャンパンのハーフボトルを空けて仕事に臨んだ。

『クリスマスだからいいよな(´∀`*)』

って感じでした。
 

その後、違うレストランに異動してもクリスマスの忙しさは相変わらず。

クローズ後に調理場で料理をつまみつつ、シャンパンを飲むのがホテルでのクリスマスの過ごし方でした。
家で過ごすよりは楽しかったかもしれないな。
 

 

客の話も少し。

クリスマスが近付くと店のBGMはクリスマスソングを流すことが多い。
洋楽の定番が主である。

ある日、夜の営業中にCMで良く聴く曲が流れてきた。
 

“ん〜、誰の曲だっけ?”
 

前奏が終わり歌詞を聴いたところで分かった。
 


山下達郎の『クリスマス・イブ』
 

であった!!
 

しかしBGMで邦楽はご法度。
 

“誰がこの曲流してんだ!?”
 

以前、辛島美登里の『サイレント・イヴ』を流したのではないかと疑った“幸薄そうな先輩女性社員”かと思った。

しかし近くに居たバイト君に聞くと、カウンターに1人で来た客が持ってきたCDらしい。
どうしても聴きたかったとのこと。

どんな客か見てみると、『なるほどね』と妙に納得してしまいそうな感じの人でした。
 


次は先輩から聞いた話。

2名で予約が入っていたテーブルに女性が先にやってきたらしい。
周りのテーブルではカポ〜が楽しそうに食事をしている。

1人で来た女性のテーブルは、いくら待っても連れの男性が現われない。
 
そしてその女性はテーブルで1人泣き出したという。

予約を入れる前か当日かは知らないが、振られたのであろう。

見ている方もちょっと悲しくなりますね。
 



しかしさ、世界中の人から誕生日を祝ってもらえる方は他には居ないよね。
やるな、キリスト。

日本じゃSEXする日だがな( ̄ー ̄)
忘れかけていた『ホテル・B’z編』の続き。
 

 

B’z来店の興奮から一夜明け、私はまたもや遅番出勤であった。
  

“昨日は良い一日だったなぁ”
 

などと思いながら夕方の休憩を終え店へ戻った。

バックヤードを抜けホールへ出てみると、バーカウンターに客が一人居た。

後姿しか見えないが、見たことのある髪型だ。
だが誰だか思い出せない。
 

“まだ日も沈まぬうちに、カウンターで酒を飲んでいるヤツはどんなヤツだろう?”
 

気になったので、顔が確認できる位置へ移動してみた。
 

斜め後方から見えた顔はB’zの松本氏であった!!
  

“Takさんより稲葉さんのほうが良かったんだけどなぁ”
 

そう思いながらホールの様子を見ると、陰の人目に付かないテーブルにはスタッフ数名と稲葉氏が来ているではないかっ!

そのテーブルの空いた席には誰かが座っていた形跡があったので、松本氏も同席してしたが途中から一人でカウンターに移ったのではないかと推測される。

しかしまぁ2日連続でB’zが来店するなんて思ってもいなかったので驚いたよ。
当然ウチのホテルに宿泊しているのだろう。
 

松本氏には悪いが、稲葉氏が居るテーブルのほうが気になる。
稲葉さんはカッコイイもんね〜ヽ(´ー`)ノ
 

だがしかしバーテンダーを休憩に入れなければいけないので、私は泣く泣くバーカウンター付近で待機し状況を探ることに。
カウンターの客は1人だが客との兼ね合いもあるので、時間だからといってバーテンダーを直ぐに交替させる訳にはいかないからだ。
 

暫く様子を見ることにした。

バーテンダーは私と同じ歳のB君。
 

バーカウンターからは外の景色が見渡せる。
松本氏は夕日を見ながらカクテルを飲んでいる。
タバコを吸う姿も様になっていたな。
 

カウンター内のB君は松本氏からやや離れた位置でジッと待機している。
相手が相手だけに迂闊に声もかけられないだろう。
 

暫くすると松本氏はカクテルを飲み干しB君へオーダーしたようだ。

何を飲んでいたか分からなかったが、今まで飲んでいた物と同じ物をオーダーしたようである。

カクテルを作っている様子を見ると、松本氏が飲んでいたのは
 


Bloody Mary
  


のようであった。
ブラッディ・マリーはウォッカとトマトジュースで作るスタンダードなカクテルである。
 
 

いつもはふざけた態度で接客することが多いB君であるが、松本氏の目の前でカクテルを作る姿はやや緊張しているようで、些か手が震えているように見えた。
彼もまたB’z好きなのである。
 

 

カウンターに気を取られているうちにホールへ一組の客が入っていた。
若いカップルのようである。
稲葉氏が居るテーブルは死角になるような位置のテーブルへ通されていた。
気付かれると騒ぎになりかねないからな。
 

 

暫くすると稲葉氏達は立ち上がりお帰りになる様子。

奥から出口へ向かい歩いてくる。
 

“やっぱりカッコイイ”
 

カップルの女性の方は、歩いてくる稲葉氏の姿に気付いたようだ。
 

 

!!!!!
 

 

連れの男性と話しながら稲葉氏の方をチラチラと見ている。
 

“マズイかな???”
 

駆け寄ったりしないか一抹の不安がよぎった。
 

そう思ったものの何事も無く、稲葉氏はカウンターに居る松本氏に声を掛け一緒に店を出て行かれました。
 

 

B’zファンの一人として、自分が働いている店に2日連続で来店されたのは凄く幸せなことでした。
 

ホテルで働いていた中で一番の思い出ですね〜。
 

【B’z編・完】
だいぶ間が開いてしまいましたが『B’z来店話』の続き。
 

あまり人目に付かない位置のテーブルにB’zは居た。

『大物有名人のオーラ』とういものが有るかどうか知らないが、一般人とは全く違う雰囲気が漂っているような気がした。
 

4名用のテーブルの一番奥にB’zの二人とマネージャー?らしき人物が座って話をしていた。
遠く離れた2箇所の席にはスタッフらしき人々が10名前後座っていた。

多分ツアーで仙台に来ていたのであろう。
 

打ち合わせのような感じでラウンジにやってきたようで、軽くアルコールを飲んでいたようでした。
 

他の客はまだ誰も来店しておらず、我々としてはホッと一安心。
“B’zが来ている”なんてことが客に知れたら大変なことになりそうですからね。
 

我々としても有名人が来たからといってジロジロ見つめたり、用も無いのにテーブルに近付くことはしない。
しかしホテルマンとしての自覚が欠けているA子さんは一人ではしゃいでいる。
困ったものだ┐(´ー`)┌
 


暫くするとバイト君が私に
 
  

『B’zのCDでも流しましょうか?』
 
 

と言ってきた。

たまたま誰かが持ってきたB’zのアルバムが置いてあったのである。

折角来ているのだから、気を利かしてB’zのCDを流そうということであろうが私はそれを制止した。
 
営業中であるホテルのラウンジで邦楽はマズイ。
日本語の歌詞ではちょっと雰囲気が壊れるからね。
 

気を利かせるなら、B’zの二人が初顔合わせしてセッションしたと言われるビートルズを流すほうが良いだろう。
 

 

とにかく余計なことはするべきではないので、普段と変わらず営業を続けた。
 

B’zの二人はゆっくりとくつろいだ様で、私が休憩から戻って1時間ほどで席を立たれた。
 

立場上、私は店の入り口付近で待機していることが多い。
客をテーブルまで案内するのが主な仕事だからね。
 

となると、お帰りになるB’z御一行様は必然的に私の目の前を通り過ぎることになる。
 

徐々にこちらへ近付いてくる。
普通に歩いているだけのB’zであるが、風格とでも言うのだろうか何かただならぬ雰囲気がある。
 

近付いてくるに従い、稲葉氏の身長があまり高くないことに気付いた。
私の身長は175cmだが、私より若干小さい位だったような気がする。
 
 

“テレビのイメージだと身長が高いと思ったんだがなぁ”
 
 

その謎はすぐに解けた。

稲葉氏の顔が小さいんだね。
女性並の顔の大きさだったと思う。
 

やっぱテレビに出ている人は違うのね〜。
 

二人を見送った後のホールは客が居なくなったので、従業員の間ではB’zの話題で持ちきりでした。
 

 

『生でB’zが見れて良かった』
 

 

といったところかな。
 

ホント忘れられない一日でした。
 





しかし話はまだ続く・・・。
当時使っていた手帳に軽くメモが残っていた。
 


1998年5月某日。

私はホテルのラウンジで黒服として勤務していた。

このラウンジは昼はランチを提供し、夜はアルコールを中心に提供する店。
ランチ後は一旦クローズし夜の準備をし、夕方から再びオープンする。

夕方のオープン直後の1〜2時間くらいはまだ時間が早いので、客が殆ど来る事は無い。その為、遅番出勤者はその間に休憩に入る。

その日の私は遅番勤務だったので部下数名と1時間の休憩に入った。

社員食堂でお世辞にも美味しいと言えない食事をし、休憩室でのんびりと過ごす。

休憩時間も終わりに近付くと、ヤル気の無い重い足取りで店へ戻る。
 
 

“今日も暇だといいなぁ”
 
 

そんなことを思いつつ店へ戻った。

調理場も暇そうに休憩しているところを見ると、客が来ていたとしても飲み物だけであろう。

身だしなみの最終確認をしてホールへ出た。
 

するとキャッシャーのA子さんが居た。
その日、私の勤務していたレストランのキャシャー担当は別の人。
A子さんは他のレストラン担当の日のはずである。
 
 

“はは〜ん、またサボってるんだな”
 
 

ヒマな時間になると他のレストランへ遊びに行くことが多い人。
電話で呼び出され、急いで戻っていくところを何度も見掛けたことがある。


“いつものことであろう”と思っていたがちょっと様子が違う。

 
普段サボりに来ている時はレジの近くで、同僚キャッシャーとくだらない話をしているのだが、今回はホールに出て一点を見つめていた。

 

同じくホールに居るウェイトレス達も、あるテーブルを気にして落ち着かない様子だ。

 

“これはもしかして有名人でも来ちゃってます???”

 

キャッシャーのA子さんは、超ミーハーな方。
そんな人がホールに出てテーブルを見つめているということは、カッコイイ男が来ているか有名人が来ているかのどちらかで間違いないだろう。
 

A子さんは私が休憩から戻ってきたのを見付けると、今まで見たことも無いような笑顔でこちらへ寄ってきた。

 

そしてビッグネームが来ているということを告げられる。











『B’z来てるよ〜♪』




 



 

 

何ですと???
 



 


 


私は一瞬耳を疑いました。
 

B’zが来ているだなんて信じ難いこと。

これはこの目で確かめるしかないでしょう!
 

 

恐る恐る、皆が気にするテーブルの様子を伺ってみた。
 



 



 


本物だっ!!! 
 




 


引っ張るほどの内容ではありませんが続きます・・・。
この前の続きで思い出せるだけ書いてみる。
 




○酒井美紀

彼女がデビューしたての頃だろうか。
キャンペーンか何かで仙台へ来ていたようで、事務所の方など関係者数名とコーヒーを飲みに来ていた。

同僚から言われるまで全く気付かないくらいの印象だったな。
 


○チャック・ウィルソン

これは私が目撃した訳ではなく、同僚から聞いた話。

朝食を食べに来ていたらしい。
殆どの外国人客はフレッシュジュースを注文するんですよね。

勤めていた店で出すフレッシュジュースは1杯800円。
小さなグラスで提供しており、ちょっと高いジュースである。

それを彼は
 


 



ダブルで2杯
 

 



注文したそうである。

報告してくれた同僚は笑いながらビックリしてた。
普通の客なら1杯しか飲まない物。高いもんな。

それを彼は4杯分注文し、一気に飲み干したというのであるから驚きである。

やはり体がデカイ人はやることが違うね〜。
 

 

○哀川翔

ラウンジにて、営業開始の17時頃だっただろうか。
まだ客は誰も居ない。

その日の最初の客は、哀川翔ご一行様。

ご家族・スタッフ合わせて15名前後で来店。

全員で食事のセットメニューを注文された。
この時間から食事のセットが出るのは珍しい。

しかし早寝早起きの哀川家なら、この時間に夕食を摂るのは普通の事なのだろう。

アルコールを注文していたかは忘れたが、食事が済んだら直ぐに店を出て行かれました。
 

 


その他、超大物・B級・ローカルな有名人が数多く来店したが、かなり前の事なので忘れてしまったものが多いのは残念だ。
思い出したらそのうち書くよ。
 






しかし、絶対に忘れられない有名人の話がある!!!
 

 



そう
 
 





それは例のユニットである。
 

私が一番好きなアーティストじゃ(っ´∀`)っ
 

 

この話は次回の【ホテル】話にでも。
ホテルでは有名人を見掛けることがたまにある。
 

まだ記憶に残っている有名人の話を書いてみよう。
 

ルームサービスでのことだ。
やたらと品数の多い注文があり届けに行った。

部屋に入るとプロ野球ヤクルトの選手の部屋だった。

当時は仙台にフランチャイズの球団など無かった。
なんせ池山が現役の時代だからなぁ。
地方遠征でプロが来るなんて数えるほどしか無く、地元の野球ファンには楽しみだったであろう。

部屋には見たことのある選手が数名。
その中に前述の池山も居た。

それほど野球好きでない私にとって、それほど嬉しいものではなかったがな。
 

料理を運び入れ部屋から出ると、廊下では選手達が行き交っていた。
どうやら1フロア貸切のようだ。

私はワゴンを押しながらバックヤードへ向かう。
 

途中で後ろから走ってくる音が聞こえ、誰かが私の横を“ヒューッ”と走り抜けていった。

よく見ると池山だった。
先程届けた料理を別の部屋へ運んでいったようである。

嬉しそうに裸足で走っている姿は子供の様で笑いそうになった。
 

同じくルームサービスで思い出すのが、現役時代の小錦。
さすがにこちらも品数が多い注文だった。

届けに行くと付き人が出てきた。
部屋へ入ると小錦が居たが、やっぱすげーデカかった。

部屋の入り口はそんなに大きくないので、よく入ることが出来たなぁと思ったっけ。
 

他にルームサービスで見た有名人で覚えているのは、鈴木早智子(Winkの頃?)・佐野元春とかかな。
あまり印象に残ってないや。
 

続いてレストランで見た有名人。
圧倒的にこっちの方が多いな。
 
 
調理場からコックが出てきて、ホールの状況を見ながら私と談笑していた。
すると、目の前の入り口に一番近い席の客を見て
 

『おい!!あれ奥寺じゃネーか!!!』
 

その客は元プロサッカー選手の奥寺康彦であった。

さすがサッカー好きのコックだけあり直ぐに分かったようだ。
私は全然気付かなかったけどね〜。

朝食を一人で食べ直ぐに出て行っちゃいました。
 
 

サッカー選手ではラモスも来た。

10名前後で来店してた。
講演かなんかの打ち上げっぽかったな。

当時ラモスがお茶漬けのCMをやってた頃。
従業員同士の会話の中で、バイト君が
 

『お茶漬けでも出しますか(´∀`*)』
 

なんてふざけた事を言っていたのを思い出す。
そのバイト君、個人的にちゃっかりコースターの裏にサイン貰ってた。
ホテルで働く者として、あるまじき行為だけどな。
 

オスマン・サンコンも来た事がある。

薄暗いラウンジの夜の営業でのことだ。

女子社員から
 

『サンコンさんが来ました』
 

と連絡を受けた。
 

“薄暗いから、黒人客の事をサンコンだなんて言って俺をからかってるんだろぅ”
 

なんて思ってその客を確認してみた。
 

“うぉっ!本物だ!!”
 

薄暗いからさぁ、よーく確認しないと分からないくらいだった。
当たり前だが、頭部では目と歯しか白い部分無いんだもん(っ´∀`)っ
 

期待の本題まではもうちょい続くのね・・・。
私がルームサービスを担当していたのは、ホテルへ入社した直後から2年目位までだったろうか。

ってことは私もまだ“ガラスの十代”の頃か( ´_ゝ`)

エロイ事ばかり考えてたんだろうなぁ〜。
今もたいして変わらんね
 

そんなルームサービスにも色々なエピソードがある。

有名人の部屋に届けたこともあるがその話は別の機会に。
今回はムヒヒな話。

 

夜にルームサービスを届けに行った部屋から、艶かしい声が聞こえてくるのはよくある事。

客が見ているAVからの音声の場合もあるが、大半は実際に一戦交えているリアルな喘ぎ声。
学校を出たばかりの若者には刺激が強すぎる(/ω\)

インターフォンを鳴らそうがドアをノックしても出て来やがらないことが多い。

まぁ裸の男が出て来られても困るけどね。
裸の女性なら大歓迎〜♪

客が出てこない場合は、店に戻り『今から届けますよ〜』と客の部屋へ電話をしてもらってから再び届けに行くようなパターンであった。

こんな話はムヒヒでもなんでもない。
 

 

本題へ。

ある時、先輩がルームサービスから帰ってくるなり
 
 

『起っちまったー!!』
 
 

と言っていた。
どうやらルームサービスを届けに行った部屋で、ムヒヒな姿のお姉さんが見れたらしい。
 

“羨ましいなぁ”
 

 

そんな話も忘れた頃、私は予約が入っていた朝のルームサービスを届けに行った。

ドアをノックしても出て来ない。
それどころか反応もない。

前日の夜に入った予約のルームサービスの場合は、寝坊か忘れているのか知らないが客が寝ていることが多い。

今回もそのパターンかなと思い、とりあえずドアのノックをし続けた。

 

暫くすると反応がありドアが開いた。


出て来たのはホテルの浴衣を着た若い女性であった。
寝ぼけた表情で肌蹴た状態の浴衣、見るからにたった今起きたばかりのようである。

 

「料理を中へ運びましょうか?」

 

と聞いてみたがココで受け取るとの事。


私は客に料理を手渡し、奥のテーブルへ置いてきてもらう。

客が私に背を向けると、浴衣のヒップラインには下着が透けて見えているヽ(´ー`)ノ

ホテルに置いてある浴衣はかなり薄手の生地なので下着が透けちゃうんですよね〜。
私はかなり興奮してしまいました!



 

テーブルへ料理を置き部屋の入り口まで戻ってきてもらい、伝票へサインを頂く。
  
 

「こちらの伝票へサインをお願いします」
 
 

と伝え、伝票を手渡す。
 

 

客の浴衣の襟元は肌蹴ている。
寝起きなのでブラは着けていない。

そんな状態で前屈みになり伝票へサインをしている女性客。
 

と言うことは???
 






 



 

 

 

乳首モロ見え〜
 

 

(・∀・)イイ!!
 

 

こつぁ〜ヤバイヨヤバイヨ!!

 
しかも乳首起ってまーーーーす!!
 

仕事中に客の乳首が見えるこのシチュエーション。
目と鼻の先に勃起した乳首がある。
ちょいと手を伸ばせば摘めてしまう。

否が応でも目が釘付けになります。
  

十代の若者の私が興奮しないはずがありません!!!
 
 

息子は今までにないくらい硬く猛っている。
 


 
しかーし、私は仕事中の身。
いかなる状況であろうと、ホテルマンとして冷静に職務をこなさなければならない。
 

 

荒れ狂いそうな状態の下半身を悟られぬよう細心の注意を払い、伝票を受け取り部屋を後にする。
 

そして客室階層にあるプライベートスペース(備品置き場)へ駆け込む。
 

“ふぅ〜”
 

とりあえず股間が膨らんだ状態で他の客に会うことはなかった。
 

しかし困った。
 

ちょっとやそっとじゃ収まりそうな気配はありません。
 

 

“どうすっぺ”
 

 
 
悩んだ挙句、私は・・・。
 


 

後は想像にお任せします┐(´ー`)┌
またもや外国人客の話。
 

日曜日の夜は客があまり来ず暇である。

その日の私はバーカウンター担当。
ホールからたまに入るオーダーをこなし、のんびりと過ごしていた。

すると欧米人と思われる男性客が1人で来店しカウンター席へ座った。
 
  

“あちゃ〜外国人来たよ。苦手なんだよなぁ〜”
 
 

ホテルマンなのに英語が苦手な私・・・。
難しい質問をされなければなんとかなりますがね(/ω\)
 

彼はとりあえずカクテルをオーダーし飲み干すと話し掛けて来た。
 
 

『ヘイ!Ginは何が置いてあるんだい?』
 
 

乏しい語学力の私ではあるが質問の意味は分かった。

下手な英語で答えるよりも実物を見せた方が良いと思い、Ginを彼の前に並べることにした。
 

店には5〜6種類のGinが置いてあっただろうか。

フリーザーで冷やしてあるので次々とGinを取り出し並べた。
 

すると彼は

















 












『イエーーーース!!イエス!』







 




 

と大声で叫びながら諸手を突き上げ立ち上がった!
 

私は一瞬何が起こったか分からなかったが、どうやら彼のお目当てのGinが見付かったようであった。

彼が探していたGinはTanqueray(タンカレー)である。

Ginが好きな方ならこれは外せないだろう。
 

彼はTanquerayをストレートで飲み、満足そうにしていました。
 

外国人というのは感情表現がかなりオーバーですね〜。

日本人ではなかなか出来ないことで、ある意味羨ましい気もする。
ホテル内のBGMは静かな曲が多い。

ロビーなんかは当然のごとく落ち着くような曲である。
 

 
レストランも然りだ。
店の雰囲気に合わせそれなりの曲を流す。

しかし邦楽は×。
よくは分からないが、日本語の歌詞じゃ歌に気を取られてしまうからだろう。
雰囲気なんて無くなるわ。
まぁホテルは西洋から来たものだしねー。
 

序ですがレストラン内に時計は有りません。
なぜかと言うと、“時間を気にせずゆっくりと過ごしてもらいたいから”であります。
 

つまり“ジャンジャン金使ってネー”って事よ( ̄ー ̄)  


話が逸れたので戻す。

雰囲気作りのBGM。
それにあまり囚われないレストランに勤務していたことがある。
 
基本的には雰囲気に合ったBGMを流していたが、時には従業員の好みの曲を流すことがあった。
 

ランチタイムなどはこの傾向が顕著だ。
新譜の洋楽CDを買ってきたら、家で聴く前に店で流して聴いてしまうヤツラばかり。

ポップス・ダンス・ロックなどなど様々なジャンルの曲が流れた。
このレストランは、とてもホテルのレストランとは思えなかったな。
 

Earth, Wind & Fireの曲と出会ったのもこのレストランである。
 

若い女子社員が持ってきたAQUAの曲は良かったなぁ。
あれはダンスナンバーってやつでしょうかね。
オジサンも気に入っちゃって買ってしまったよ。


 

夜になるとこの店はアルコール中心の営業。

照明もかなり落としアダルツな雰囲気の店となる。

BGMもジャズなどの落ち着いた曲が中心。
 

とは言え、我々は飽きてくるとランチタイム同様に好みの曲を流す。
ミッションインポッシブルのサントラも流したっけな。
私のCDですがね・・・。
 

閉店間際になると静かな曲に戻し、客が帰るような雰囲気を作り出すことも多い。
パチ屋みたいに『蛍の光』じゃないからね( ´_ゝ`)


 

ある時、私はマイケル・ジャクソンの『Black Or White』を流した。

ノリ易くて好きなんですよね〜。
 

すると上司が
 














 

『オメーw客ノリノリにしてどーすんだよwww』
 






 







 

って笑いながら怒られました(っ´∀`)っ
 

確かに、これから客を帰そうって時にノリノリの曲はマズイですな。


 

BGMで思い出した話を。
 
営業中のある時、CDが終わり誰かがチェンジした。

すると流れてきた曲は
 



 







 

辛島美登里の『サイレント・イヴ』
 



 



 





((( ;゜Д゜)))
 

 
 

しかも本人が歌ってるCDじゃなく、別人が歌ってるCDだゼ。
 
  

この歌って悲しいジャン、しかも別人が歌ってるって・・・。
 

確かにこんなCDが置いてあるのは知っていた。
以前、私より3つ程上の幸薄そうな女性社員がクローズタイム中に流していた事が有った。
 

“またこの人が流したのだろう”
 

そう思った私は彼女を探し
 

「○○さんでしょ?このCDにしたの」
 
 

と聞いてみた。

すると彼女は
 
 

『違いますー!!』
 
 

半分怒りなつつも笑いながら答えた。
 

営業中ではあったが、周りに居た従業員はただ笑うばかりであった。
 

結局このCDは、新人君がどんなCDか分からず流したということが分かった。
 

 

色々なことが有ったが、ホテルのレストランにしては好きなCD自由に流せる堅苦しくない店だったなぁ。
入社1年目か2年目だったろうか。
私がコーヒーショップで働いていた時の事である。
 

この店はレストランの営業をする傍らルームサービスも兼任していた。
ルームサービスは、新入社員もしくはその日の一番若手男性社員が担当することになっていた。
 
今回は私が担当の日。
 

朝食の営業が始まるとホールには外国人客が大勢押し寄せた。
前日から米兵の団体が宿泊していたためである。

まるで異国のホテルで働いているような感覚だった。
 

暫くするとホールは朝食のピークも過ぎいつもの落ち着いた雰囲気に戻ったが、私はルームサービスの準備に追われていた。
 

調理場の裏手にあるバックヤードで、予約が入っているルームサービスの準備をしていた。
バックヤードは長い廊下で、ホテル従業員や仕入れ業者が利用する通路だ。

関係者しか通らない通路なので、遠くから歩いてきても誰が来たかはだいたい分かる。
 



しかし今回のケースは違った!
 




遠くから人影が近付くのは確認できたが、誰が来たのか全く分からない。
 

はて?誰だろう?
 



見たことも無い服装、顔は黒いようである。
離れていたのでこれくらいしか確認できなかった。
 


左右に曲がる通路も無く、明らかにこちらへ向かってくるのが分かる。
 

しかし歩くスピードは遅いようだ。
 
 
どうやら歩き方が変な様子。

やや右肩下がりの体勢で、足取りはフラフラした状態。
 


例えるなら
 














 



バイオハザードに出てくるゾンビの様な歩き方
 





がピッタリと当てはまるだろう。

『ヴォォォォ』
 

と呻き声が聞こえてきそうな雰囲気がある。
 

徐々に近付いて来た姿は黒人の米兵らしいと分かった。
 

“何故こんな所に米兵が???”
 

あれこれ考えているうちに米兵は私の目の前まで来た。
 


くぁ〜酒クセ〜〜〜〜〜〜ヽ(`Д´)ノ
 

どうやら黒人米兵は二日酔いらしい。
それならゾンビの様な足取りもうなずける。

酔っ払いは唖然とする私になど見向きもせず奥へと進んでいく。
まるで出口が分かっているかのように調理場内の通路へ。
 

調理場の者も見慣れぬ人影に皆動きが止まった。
 

しかし米兵は止まることなくホールへ出て行った。
 

米兵が通り過ぎた後の調理場では
 

『今のはなんだ???』
 

といった感じで皆笑い転げていた。
 

忙しかった私は予約のルームサービスを届けに行き、戻ってきたところでホールへ出てみた。
 
すると出口に一番近いソファー席に米兵が横になっていた。

上司に聞いてみると『座って直ぐに眠った』とのこと。

ヤツは酒臭く足取りもフラフラの状態だった。
ソファーになんか座ったら眠ってしまうだろう。
 


暫く眠った後ヤツは目を覚ますと何も注文することなく店を出て行った。
アノ状態じゃ何も食べられないだろう。

注文されてもコッチが困る。
店の中で吐かれたら大変だからな。

上司もホッとしていたようであった。
 

しかし米兵はどこからバックヤードに紛れ込んだのだろう?

どのフロアにも従業員用のスペースへ通じる扉がある。
客室のフロアかレストランのフロアどちらかは分からないが、そこから入ってきたのであろう。

しかしまぁ間違えずに洋食のレストランに辿り着いたのは酔っ払いながら天晴れじゃ( ´_ゝ`)
私はホテルでバーテンダーとして勤務していたことがあった。
 

バーテンダーと聞いて
  
 

凄く飲みそう!!
 
 

なんてイメージを持たれる方も多いでしょう。
 

大抵は酒好きでガンガン飲むヤツばかりですが、中には全くの下戸なバーテンダーも居ます。

ビール1杯で顔が真っ赤になる上司もいましたもんね。
しかし腕は良かったなぁ。
 

私ですか?
 

腕はイマイチですが酒大好きで御座います( ̄ー ̄)
 

ランチタイムに仕事をしていると、後輩達からよく言われたものでした。
 











 

『Latourさん昼似合わネーwやっぱ夜の男だわwww』
 






 



馬鹿にされているんでしょうが、そのくらい夜型・酒好きな人だったようです。
 

夜の営業が終わると
 

「飯食いに行くべ」
 

なんてことがしょっちゅう有るのですが、時間は夜中の12時を過ぎており開いている店の事を考えると、“飯=居酒屋”になってしまうのですよね。
 
結局、朝日を見ながら家に帰るコースになる訳で、今じゃ考えられないほど飲んでいたんだなぁ。

今はそんな体力無いです(/ω\)


 

そんな(どんなだ?)バーテンダーのお仕事。
華やか?に見えるようですが、結構大変なのですよ。
 

基本的なことだがレシピを覚えなくてはいけない。

カクテルの数は、星の数ほどあると言われている。
全部を覚えられるはずも無く、覚える必要は無い。
 
よくオーダーされるのは数十種類である。
スタンダードカクテル、その他人気のカクテルを押さえておけば仕事に差し支えないだろう。

毎日作っていると、自然と覚えるものだ。


 

大抵はカクテル名でオーダーが来るのだが、色や味の指定でオーダーされることも多い。

  

『赤で甘いカクテル』
 

こんな感じだ。

バーテンダーそれぞれにレパートリーが豊富なので、こういう指定があるカクテルは直ぐに対応できる。
 

しかしレパートリー豊富なバーテンダーを悩ませるオーダーがたまに来る。


 

それはほぼ100%女性からのオーダー
 









 








 


 
『私のイメージでカクテル作って』
 





 









 







 


キタコレ!!
 

こいつぁ手強いです(≧∇≦)b
 

初めて来た客、しかもイキナリこのオーダーは正直困ります。
 

“アンタを見て何をイメージすればいいんじゃいヽ(`Д´)ノ”
 
 

こんな気分ではあるが客にそんなことを言えるはずも無いので、笑顔でオーダーを受けつつも頭の中は緊急会議状態!
 

“ヤベー、コイツのイメージってなんだべ?”
 

“適当に作っちまうか?”
 

頭の中は混乱しているが顔は冷静そのもの。
ホテルマンだからな( ̄ー ̄)
 

こういう場合はオリジナルカクテルを出したりすることもある。
 

「オリジナルカクテルの○○○○です。」
 

なんて言って客に出し、あとは適当にイメージを語る。

普通はこれで喜んで飲んでくれる。
 

 

しかし稀に
 







 

『そうかなぁ・・・』
 







 

って感じでお気に召さない客も居る。
 

こういうのってね難しいんですよ( ´〜`)
 

初対面でイキナリ『イメージして』とかって勘弁ね!!
 

ドラマの見すぎじゃネーの?って感じッス。
 

 

まぁ私は未熟者でしたからねぇ・・・。
連休初日から天気が悪いゼぃ!!
 

朝からエロネタで書かせてもらうね。
 

ランチタイムでの出来事だ。
 

私のポジションは黒服であった。

黒服という呼び方で分かると思うが、制服は黒のタキシードを着ていた。 
見た目はカッコイイ服装だが、動きにくいしかなり暑いんです。

飲食店ではどこでもそうだが、ホテルのレストランもランチタイムは超忙しい。
忙しい時はホールと調理場を行き来する回数が増える。
そうなると事故が起こることもある。

見通しの悪い狭い通路で女子社員と正面衝突したことがあった。
女子社員の顔型がクッキリと私のタキシードの胸辺りに付いた事があったっけな。
女性は化粧してますもんね〜。
魚拓ならぬ顔拓とでも言えばいいのだろうか。

お互い大爆笑しちゃいました(っ´∀`)っ

 

そんなこともあるランチタイムのピークも過ぎ、落ち着いた時間に入っていた。
 

私がバックヤードへ下がった時の事。

女子社員がドレッシングの準備をしていた。
ドレッシングは自家製の物で、ペットボトルからドレッシング入れに移す作業をしていたようだった。
 

私は手が空いていたので、その女子社員と軽く談笑。
話をしながらも彼女の作業は進む。

ドレッシングは分離しているので、振って混ぜ合わせなければならない。
 

彼女は私との話に夢中になりながらも私の目の前でペットボトルを振ろうとしていた。
しかし、蓋が外してあったか緩んでいたか分からないが、振り始めた瞬間に中のドレッシングが飛び出した!!
 

大量に飛び出した訳ではないが、あちこちに飛び散っていた。

『すみませーん』

と言いながら彼女はドレッシングを拭いている。
 

私は自分に掛かっていないかと下を見たら、革靴にも飛び散っていた。
 

「あーーー!www」
 

と叫んだら彼女は
 

『あはは、ごめんなさいw』
 

と言って屈んで私の靴に付いたドレッシングを拭き始めた。

他にも掛かっていないか確認すると、なんと私の股間の大事な部分にも掛かっているではありませんかぁ!!

しかもそのドレッシングは白いドレッシングなんですよ。
ドレッシングはドロッとしてまして
 

白くてドロッとした液体が股間にある
 

 
普通に考えるとヤバイ状態っすよね(/ω\)
 

さすがに股間は自分で拭きましたよw
 



股間を拭きながら私は
 

「これヤベクネー?www」
 

と言ったら彼女は
 

『・・・・』
 

なんとも言えない表情で無言でした。

そりゃそうだな(≧∇≦)b

股間拭き拭き中wにホールから数名の女子社員が下がってきた。
そして直ぐに我々を見付けるや否や 
 

『あー!!エッチなことしてるーww』
 

『Latourさん!信じらんなーいwww』
 

などと言い始めるではありませんかっ!!

Latourさんは完全にからかわれております。
 


 

状況を整理しよう。
 

ドレッシングをこぼした彼女は屈んで私の靴を拭いている。
私は下を向き股間を拭いている。
そして周りには白いドレッシングが飛び散っている。
ホールから来た彼女達は、私の後方から来た。
 

う〜ん、エロイことをしているように見えなくも無い( ̄ー ̄)

エロビデオのワンシーンっぽいよな。
 

騒がしい状況ではあったが、関係ない周りの連中も巻き込み大爆笑のバックヤードとなりました。
 

ホントにそういったエロイ状況になってみたいものだが?( ̄□ ̄;)
 

 

皆さんも白いドレッシングにはお気をつけください。
フォルダだけ作って放置していた、ホテルマン時代の日記を書き始めます。
 

以前のホテル日記はコチラ

http://diarynote.jp/d/63604/_3.html
 
 

復活だぁ〜ねヽ(´ー`)ノ
 

私はホテルのレストランに勤務していた。

今回の話は、レストランの黒服(責任者)として働いていた時の話を書こう。
 

黒服の仕事は、お客様の案内や店全体を見回し気を配るのが主な仕事である。
数は少ないがクレーム処理も黒服の仕事だ。
クレームが多いようではホテルとしては失格だがな。
 

黒服とは、忙しい時以外は動き回るようなポジションじゃないんです。
レストランの種類によっては若干違いますが・・・。
 

動きが少ないポジションの為、たまには体を動かしたくなることがある。

こういう場合に手っ取り早いのが、テーブルの後片付けです。
お客様が帰った後、テーブル上の食器類をトレーを使い片付ける作業ですね。

しかし、この作業は若い者がやることなので先輩がやっていたら後輩が代わり、上司がやっていたら一般ウェーターが直ぐに代わってやる仕事なのだよ。

そんな訳で体を動かしたくても後片付け作業はやれない立場でした。
 

ある時どうしても後片付けをしたくなり、若い女性社員が片付けていたテーブルへ近付き
 





 



「○○ちゃん、お願い!1回だけやらせて!!」
 







と言った。

彼女が持っていたトレーを奪うような仕草を見せたら直ぐに理解したので代わってくれた。
 



“う〜ん、たまには体を動かすのもイイねぇ〜”
 


などとのん気にテーブルを片付け、バックヤードへ下がった。
 



そこへ私と同期の女性社員が現われた!
どうやら彼女は事の一部始終を見ていたようで、私にこう言ってきた。
 


『Latour!!今の物凄くイヤラシク聞こえたんだけどw』





“ハッ???”
 






!!!!!
 



言っている時は気付かなかったが、確かに女性に向かって「1回だけやらせて!!」だなんて体を欲しているように聞こえるな。

しかも「お願い!」なんて付いてるから、性欲丸出しで必死に頼み込んでる情けない男状態だよね(/ω\)
 


こんなこと言ってたら、セクハラで訴えられてもおかしくないよな。
 


皆さんも誤解を招くような発言にはお気をつけください。

っつーか、「1回だけやらせて!!」なんて言葉は仕事中に使わネーよな( ̄ー ̄)