キノコ恐怖症

2006年10月5日 日常
昨日は帰宅すると親父が台所でゴソゴソと動いていた。

台所の床にキノコが広げられていたので、またキノコ採りに行ってきたのだろう。
 

となると親父がやっている作業は『キノコ汁作り』で間違いないな。
 


『ピリッと痺れる毒キノコ事件』は先週の金曜日の事。

そんな事件に懲りることなくキノコ採りに出掛けたのは、キノコ好きならではの事だろうか。
 

暫くすると母親が帰宅し、食事の準備を始めた。

親父が作った物に文句を言いながらの作業。
いつもの事である。
 

親父が作る物はいつも具が多い。

以前親父が作った『おでん』は、デカイ鍋にもかかわらず具がぎっしり詰まっており、鍋を二つに分けて暖め直さなきゃいけない程であった。

今回も、『キノコ汁』なのに『煮物じゃネーの?』というくらいキノコだらけである。
食欲をそそるような物には見えません!
 

食事の支度も整ったようなので、私は冷蔵庫のビールを取りに行った。
すると母親は私に向かって
 

『死ぬなよw』
 

と言いながらキノコ汁をお椀に取り分けていた。
 
先日の事も有るし、母親のセリフは強ち冗談とも取れない。
 

テーブルにはおかず数品と家族4人分のキノコ汁が並んだ。

私はビールを飲みつつ新聞に目を通す。

その間も食事は進んでいるが、親父以外はなかなかキノコ汁に手を出す者は居らず。
皆警戒しているようだ。

親父はキノコ汁を食いながら
 

『いやぁ〜この前は不覚だった』
 

『今まであんな事ネーよな?』
 

事件はたまたま起こっただけだ、と皆に言い聞かせているような事を言っていた。
 

すると母親と妹は
 

『気を付けてよっ!!』
 

『皆に迷惑掛かるんだから!!』
 

と言ったが親父は無言でキノコ汁に舌鼓を打っていた。
 

我が家における親父の言動の評価は元々高いとは言えない。
どこの家でもそんなもんだろうか。
 
それが先日の事件でガタ落ちだ( ´_ゝ`)

評価が下がる時ってこんな感じなんだろうねー。
 

暫くして親父に異変が無いのを見計らい、私もキノコ汁に手を出した。
親父は毒見係だ( ̄ー ̄)
 
相変わらず素人には見たこともないキノコばかり。
あまり美味しいとは思えない・・・。
 

食事も殆ど済み母親は風呂へ、親父はトイレへ行った。
 

すると妹が
 

『全然手付けてなーい』
 

と母親のお椀を見て言っていた。
 
そんなものだろう。
信用無くなったもんなぁ(っ´∀`)っ
 

今後は毎年“このキノコは大丈夫なのだろうか?”とビクビクすることになるんだな・・・。

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