当時使っていた手帳に軽くメモが残っていた。
 


1998年5月某日。

私はホテルのラウンジで黒服として勤務していた。

このラウンジは昼はランチを提供し、夜はアルコールを中心に提供する店。
ランチ後は一旦クローズし夜の準備をし、夕方から再びオープンする。

夕方のオープン直後の1〜2時間くらいはまだ時間が早いので、客が殆ど来る事は無い。その為、遅番出勤者はその間に休憩に入る。

その日の私は遅番勤務だったので部下数名と1時間の休憩に入った。

社員食堂でお世辞にも美味しいと言えない食事をし、休憩室でのんびりと過ごす。

休憩時間も終わりに近付くと、ヤル気の無い重い足取りで店へ戻る。
 
 

“今日も暇だといいなぁ”
 
 

そんなことを思いつつ店へ戻った。

調理場も暇そうに休憩しているところを見ると、客が来ていたとしても飲み物だけであろう。

身だしなみの最終確認をしてホールへ出た。
 

するとキャッシャーのA子さんが居た。
その日、私の勤務していたレストランのキャシャー担当は別の人。
A子さんは他のレストラン担当の日のはずである。
 
 

“はは〜ん、またサボってるんだな”
 
 

ヒマな時間になると他のレストランへ遊びに行くことが多い人。
電話で呼び出され、急いで戻っていくところを何度も見掛けたことがある。


“いつものことであろう”と思っていたがちょっと様子が違う。

 
普段サボりに来ている時はレジの近くで、同僚キャッシャーとくだらない話をしているのだが、今回はホールに出て一点を見つめていた。

 

同じくホールに居るウェイトレス達も、あるテーブルを気にして落ち着かない様子だ。

 

“これはもしかして有名人でも来ちゃってます???”

 

キャッシャーのA子さんは、超ミーハーな方。
そんな人がホールに出てテーブルを見つめているということは、カッコイイ男が来ているか有名人が来ているかのどちらかで間違いないだろう。
 

A子さんは私が休憩から戻ってきたのを見付けると、今まで見たことも無いような笑顔でこちらへ寄ってきた。

 

そしてビッグネームが来ているということを告げられる。











『B’z来てるよ〜♪』




 



 

 

何ですと???
 



 


 


私は一瞬耳を疑いました。
 

B’zが来ているだなんて信じ難いこと。

これはこの目で確かめるしかないでしょう!
 

 

恐る恐る、皆が気にするテーブルの様子を伺ってみた。
 



 



 


本物だっ!!! 
 




 


引っ張るほどの内容ではありませんが続きます・・・。

コメント

コンち
コンち
2006年11月4日22:57

ドキドキドキドキ(*´Д`*)

Ch.Latour
Ch.Latour
2006年11月4日23:29

コンちさんお待たせしました。
あまりドキドキするような内容ではないと思うので、期待し過ぎないでください(/ω\)